新しいヒヨコ
今日、産まれたてのヒヨコが来ました。
石黒たまご園では、年に3回(4月、9月、12月)、ヒヨコを育て始めます。年間の産卵量に波が出ないようにするためです。
ヒヨコはとてもか弱いため、毎回気を使います。そして、気が引き締まります。
「よい鶏に育ってくれますように」
ヒヨコを受け入れるたびに思う気持ちです。
ヒヨコの成長をHPで更新してきましたが、振り返ると「あれも載せればよかったな」と思うことがちょいちょいあります。そんな抜け落ちた部分を細くしていきたいと思っています。
その一つがひよこの嘴(くちばし)についてです。
ヒヨコの嘴には産まれたてのヒヨコにしか付いていない“ブツ”があります。その名を 「卵歯」といいます。卵の殻を割るためのアタッチメントのようなもので、嘴の先についています。画像をよく見るとわかるので、見つけてください。
ヒヨコは卵の中からこの卵歯を使って、殻を打ち破ります。打ち始めてから孵化するまでには20時間ほどかかるようです。孵化後、卵歯は不要になるため、まもなく取れてしまいます。
生き物の仕組みはうまい具合にできているものだと、卵歯を見るたびに思っています。